Truman Customer Story Column
「1か月後にしかできなくて残念だった」
7月に女性化乳房の手術を受けられた方が、手術後にしたいことを書く欄に書かれた文です。「運動をいちばん先にしたかったのに、1か月後にしかできなくて残念だった」
残念だったという言葉をそのまま書いてくださったのが、うれしく思えました。回復の日程をご案内するとき、私どもがいちばん気を配る区間がここだからです。
手術を考えているあいだいちばん心配だったこととしては、結果を書いてくださいました。「手術がうまくいかず、胸の形が自分の思ったとおりにならなかったらどうしよう?」。手術後には、形がきちんと整ってよかったと書かれました。
女性化乳房の手術は、乳腺組織と脂肪を取り除く手術です。体積が減っても皮膚はそのまま残るため、どれだけ取り除くかと、残る皮膚をどう見るかを、手術計画の段階で一緒に検討します。この方は結果に満足されましたが、皮膚の弾力と切除の範囲、もとの体型によって、経過は人それぞれ異なります。

運動を1か月後からできるというのは、制限ではなく予定された順序です。組織を取り除いた場所がふさがり、皮膚が落ち着くあいだに胸と肩を大きく使うと、腫れがまた出たり、傷に負担がかかったりします。
そのため、段階に分けてご案内します。軽いウォーキングから始めて有酸素運動に移り、傷と腫れの状態を確認したうえでウエイトトレーニングへ上げていきます。1か月はおおよその目安で、実際の時期は経過確認のときに決めます。この区間を手短に説明しないようにしているのは、待つ側にとってはその時間が十分に長いからです。
初めて来院されたときの印象としては、こう書いてくださいました。「すごく静かで、スタッフにも女性がいなくて、なんだかもっと気が楽になった」
男性の体型の手術を調べている方が、診療と同じくらい気にされるのが、誰と顔を合わせるかです。待合スペースを分け、動線を別にし、スタッフを男性にしたのは、その負担を減らすためです。
手術がその日のうちに終わり、当日に退院したことが予想外だったとも書かれました。
女性化乳房の手術は鎮静で行い、麻酔から目覚めたあと回復室で状態を確認します。出血とバイタルサインに問題がなければ、当日の帰宅が可能です。入院が必要な場合もあるため前もって断定はせず、手術の範囲と当日の状態を見て決めます。
同じ悩みを抱える方へ、この方は思ったより怖くないと書かれました。怖いという感覚は情報がないことから生まれる場合が多いので、その部分は診察で確認していただければと思います。