Truman Customer Story Column
怖くてご家族と一緒に来られました
女性化乳房の相談には、お一人で来られる方がはるかに多いものです。話を切り出すまでに長くかかる悩みなので、家族にも話さずに過ごしてこられたケースがよくあります。今日ご紹介する方は、ご家族と一緒に来られました。
「怖かったので家族と一緒に行きましたが、説明もよくしてくださって、安心できました。」
同伴の方がいらっしゃるときは、説明を一度で終わらせずに分けてお伝えします。患者さんには手術の範囲と回復の過程を、一緒に来られた方には手術当日の帰宅方法と、数日間手助けしていただく必要のある部分を別にお話しします。手術直後は腕を大きく使いにくいため、服を着たり脱いだりすることや重いものを持つことに人の手が必要です。
怖いと書いてくださったことは、隠すようなことではありません。何が怖いのかは人によって違うため、痛みなのか、麻酔なのか、結果なのかを分けてうかがうところから相談が始まります。痛みが心配なら、どの程度までが正常な回復の過程で現れる感覚で、どの線を越えたら連絡をいただくべきかをまずご案内し、結果が心配なら、取り除く組織の量と残す量についてお話しします。怖いという一言だけでは、どちらを説明すべきかわからないからです。

「手術費用が心配でしたが、保険がしっかり適用されて良かった。」
女性化乳房の手術は健康保険の適用対象です。診察と検査で女性化乳房に該当することが確認されれば、定められた基準に従って保険が適用されます。ですから費用が心配で先延ばしにしていらっしゃる方は、診察を受けてご自身が保険適用の基準に該当するかどうかをまず確認されるほうが早いでしょう。組織の量や程度によって判断が変わるため、この確認は診察でしかできません。
「寝て起きたら手術が終わっていたので、特に覚えていることはない。」
女性化乳房の手術は鎮静の状態で行います。患者さんに残るのは、手術室で目を閉じた瞬間と、回復室で目を開けた瞬間だけで、手術を受けているあいだの記憶は残りません。記憶がないことを心配される方もいらっしゃいますが、この区間が空白であるほうが、手術の経験が負担として残らないという点ではよいほうだと考えています。
手術後にしたいこととしては、運動を一生懸命して体をつくることを書いてくださいました。女性化乳房の手術を受けられた方が最もよく書かれる答えです。ただし順序があります。圧迫着を着ける期間は軽いウォーキング程度から始め、上半身を使う運動は経過を確認したあとに段階的に増やしていく必要があります。急いで強度を上げると、腫れが長引いたり傷の部分に負担がかかったりします。
同じ悩みを抱える方々へは、悩む時間があるなら相談を受けてみてという言葉を残してくださいました。これはこの方が経験されたことであり、手術が必要な状態かどうかは、診察でご自身の状態を確認したうえで判断されることです。ただ、相談を受けてみてというお言葉には、私も同じ考えです。