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オーバーフィットではない服を選ぶ日
クローゼットを開けてみれば分かります。女性化乳房で長く悩まれた方のクローゼットには、似た服が掛かっています。大きな服、ゆったりした服、体の線が現れない服。
流行だからではなく、隠すために選んだ服です。今日は、そのクローゼットを変えたいとおっしゃった、ある方のお話です。

副作用と痛みが一番心配だったという方
この方が手術前に最も大きく心配されていたのは、副作用と痛みでした。手術後にはこう書かれました。「副作用と痛みが一番心配でしたが、まったく心配することではありませんでした。」
ただ、この文章はこの方の経過です。痛みの程度と回復の過程は人によって異なり、すべての手術には個人差があります。私どもができることは、心配される部分をカウンセリングであらかじめ十分にご説明し、手術と回復の全過程をきめ細かく見守ることです。この方の心配があの一行で終わったのは、その過程が役目を果たしたという意味だと思います。
痛みについてはカウンセリングでこのようにご案内します。たいてい2〜3日のうちにかなり和らぎ、その後は大きな痛みを訴えられる方はまれです。代わりに圧迫服は着用し続けなければなりませんが、不便なのは事実です。手術後に伸びていた皮膚を胸のほうへぴったりつけるための過程だと理由をお伝えすると、大半の方がよく耐えてくださいます。
規模があるのに怖くなかったという第一印象
病院の第一印象をお尋ねしたとき、この方は規模のある病院なのに怖い感じがせず楽だったとおっしゃいました。そして、医療陣の専門性が感じられて心が安定したと付け加えられました。
手術を控えた方に病院が与えるべきものは、威圧感ではなく安定感です。手術当日についても、手術経験が多く体系が整っている感じを受けられたとおっしゃいました。同じ手術を繰り返してきた時間は、患者さんが感じる空気に表れると信じています。
「服を買うとき、オーバーフィットでない服を買うこと」
手術後に最もしたいことをお尋ねしたときの答えです。
服屋でサイズを選ぶとき、体ではなく胸を基準に選んできた時間が長かったという意味でもあります。これからは服を服として選べるようになること。手術が変えるのは胸の形だけでなく、こうした日常の些細な瞬間です。
私は回復が終わった方に、体にぴったり合うシャツを一着あつらえて着てみてくださいとおすすめします。夏服は薄くて胸が出ていると着られる服が大きく制限されます。一度も着てみたことのないタイトなシャツを実際に着てみると、女性化乳房という恐れから本当に自由になったということを、そのとき実感されるようになります。
他の地域からお越しになった足取り
この方は同じ悩みを抱える方へ、他の地域にいても大邱院に来るほど満足したと、カウンセリングだけでも受けてみてくださいという言葉を残されました。
遠い足取りを惜しくないと思ってくださったことは、ありがたいことです。ただしこれもこの方の経験であり、手術を受けるかどうかは診療を通じてご自身の状態を確認したうえで判断されればよいのです。カウンセリングは決定ではなく確認の場です。
副作用が心配で何年も先延ばしにしていらっしゃる方なら、おひとりで検索ばかりせず、お越しになってお話しすることから始めていただければと思います。悩みの解決は、その対話が始まる時点からです。怖がらずにお越しいただければ、足りないことがないよう見て差し上げます。