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明るい色のTシャツを着たかったのです
手術が終わっていちばん最初にしたいことは何かとうかがっても、大それた答えが返ってくることはあまりありません。この方が体験談に書いてくださった答えも一行でした。「明るい色のTシャツを着ること」。
女性化乳房で長く悩まれた方にとって、服の色は些細な問題ではありません。暗い色、一サイズ大きい服、中にもう一枚重ね着すること。こうした選択が何年も積み重なると、やがてただの好みのように見えてきます。明るい色のTシャツ一枚がふたたび選択肢になったということは、リストから抜けていたものが戻ってきたという意味です。
手術を悩むなかでいちばん心配だったことを尋ねる欄に、この方は傷あとと書いてくださいました。診察室でもよく出る話です。
女性化乳房の手術の切開は、乳輪の境目に沿って入ります。もともと皮膚の色が分かれる場所なので、回復が進むと境界線に紛れる傾向があります。ただし治る速さや傷あとの残り方は、体質、年齢、切除の範囲、回復期間の管理によって差が出ます。
この方は手術5週目に「手術の傷あとが目立ちません」と書いてくださいました。この方の経過であり、すべての方が同じ時点で同じ状態になると申し上げることはできません。傷あとは時間が経つにつれて色が薄くなる過程が残っていますので、5週目はまだ途中に近い地点です。

手術中に記憶に残った瞬間としては、「痛みが思ったよりほとんどなかった点」を書いてくださいました。
この方は痛みを大きく感じられなかったほうに属します。ただしこれはこの方の場合です。同じ手術を同じ方法で行っても、痛みの感じ方は人によってかなり差があります。取り除くべき乳腺組織の量、切除の範囲、痛みに対する個人の敏感さが異なるからです。
ですから私は相談で「痛くありません」とあらかじめ申し上げません。痛むことがあり得るということと、その痛みをどのような順序で調節するのかをご説明するほうが正しいと考えています。痛かったとおっしゃる方の話が大げさなわけでもありません。その方々は実際にそう感じられたのであり、その差をあらかじめ知っておかれるほうが回復の助けになります。
初めて来院されたときの印象を尋ねる欄には、相談が記憶に残ると書いてくださいました。健康保険の適用に関する説明の部分を挙げてくださいました。
女性化乳房の手術は美容を目的とする手術ではなく、診断基準を満たせば健康保険が適用される治療です。ただし適用されるかどうかは診察と検査で状態を確認したうえで判断するものであり、電話であらかじめ確定して差し上げられる性質のものではありません。この過程を相談でどこまでご説明したかが、実際には満足度をかなり左右します。
同じ悩みを抱えていらっしゃる方であれば、手術の可否より先に、ご自身の状態がどこに当たるのかを確認する場を作られるのが順序だと思います。
この夏は、着たい色を選べるようになるとよいですね。
- · 胸部外科専門医 / 医学修士
- · 釜山大学校 医学専門大学院 卒業
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- · 三星ソウル病院 胸部外科 研修医
- · 三星ソウル病院 胸部外科 フェロー
- · 元 一山東国大学校病院 胸部外科 教授
- · 大韓心臓血管胸部外科学会 正会員
