Truman Customer Story Column
悩む時間は長く、手術は短く
手術を控えた方の心の中では、時間が不思議な流れ方をします。
決心するまでは果てしなく長く、いざ手術は短く過ぎ去ります。
最近、女性化乳房の手術を受けられたある方の感想が、まさにそうでした。決心、手術、そして回復。三つの場面に整理してみます。
一つ目の場面、決心
この方も最初は「手術」という事実そのものが心配だったとおっしゃいました。
ところが手術当日の記憶は、意外にも単純なものでした。目を閉じて、開けたらもう終わっていた、ということ。長く抱え込んでいた心配に比べて、実際の経験ははるかに淡々と過ぎていった、という趣旨の感想を残してくださいました。
もちろんこれはこの方の経験であり、手術や回復の感じ方には個人差があります。ただ、漠然とした恐れが実際より膨らんでいる場合が多いということは、診察室でよく確認する事実です。
二つ目の場面、相談
決心のきっかけを伺うと、答えは短いものでした。

「スタッフの方が親切に対応してくださって、すぐに手術を決めました。」
大げさな説得ではありませんでした。相談で感じた安心感が、長年のためらいを動かしたのです。打ち明けにくい悩みほど、最初の応対の温度が重要な決断を左右しうるのだと感じます。
三つ目の場面、ケア
手術が終わりではありません。この方はこう書いてくださいました。
「詳しく説明してくださって安心でき、手術後のケアも良かったです。」
手術前には疑問が残らないよう説明し、手術後には回復の過程を一緒に見守ること。その前後が揃ってこそ手術が完成すると考えています。
回復が順調であることを願って
この方は今、回復がうまく進むことを願う気持ちを残して帰られました。その願いが叶うよう、最後まで見守ることが、私たちに残された役割です。
悩む時間は長く、手術は短く。その順序を入れ替えて差し上げたいと思います。悩みが長引いている方は、まず診察室で確認してみてください。