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夏の圧迫服、率直に申し上げます
手術のカウンセリングでよく受ける質問が二つあります。「とても痛いですか?」そして夏が近づくと、もう一つが加わります。「この暑さの中で圧迫服を着られるでしょうか?」
今日は、この二つを同じように心配された方の感想を借りて、良いものだけを選り分けずそのまま申し上げます。回復が実際にどのような感じなのかをこれほど具体的に書いてくださった感想がまれだからです。
痛みは実際どうだったか
この方の場合、手術後の痛みはひどい痛みというより、運動後の筋肉痛のような感じだったとおっしゃいました。そして乳頭のほうが断続的にうずく感覚があったと具体的に書いてくださいました。
このうずきは、切除部位の組織と感覚が回復する過程で現れうる感覚の変化で、この方の場合は時間が経つにつれ収まりました。ただ、痛みの程度と様相は人によって異なるため、経過中に感じられる感覚はご来院の際にそのままお話しくださるのが最も良いです。
私の経験では痛みがたいてい2〜3日のうちにかなり和らぎ、その後は痛いとおっしゃる方はまれです。ですからカウンセリングでも「数日経てば変わります」とあらかじめお伝えする傾向です。いつまで痛いか分からない状態で耐えることと、おおよその期間を知って耐えることは、まったく違うと思います。
そして夏の圧迫服
この方はこう書かれました。
「圧迫服は確かに夏には汗もたくさん出て不便…」
もっともなお言葉です。夏の圧迫服が快適だと申し上げたら、それは嘘です。代わりに私どもは要領を一緒にご案内します。通気性のある薄いインナーを下に着る方法、替えを準備して汗がたまったら着替える方法、そして回復段階に合わせて着用時間を調整していく方法です。着用期間と方式は経過を見ながら診療のたびに一緒に調整します。
圧迫服をなぜ着るのかも併せてお伝えします。手術で組織を取り除くと、これまで伸びていた皮膚が残ります。その皮膚を胸のほうへぴったり癒着させるために押さえるのが圧迫服の役割です。この理由をご説明すると、大半の方が不便さもよく耐えてくださいます。
もう一つ率直に申し上げると、手術直後の12〜48時間は出血の危険がある期間なので、圧迫服の上に追加の圧迫を加えます。胸と腹部を二重に締めるため不便なのは事実です。ただ、翌日にご来院いただいて出血の有無を確認したうえで追加の圧迫を外して差し上げると、ずっと楽になり、職場生活にも大きな支障はありません。

安心できた瞬間
この方は手術後に励ましの言葉とともに、圧迫服の着用法を一つひとつご案内されたときに安心できたとおっしゃいました。回復期の不便はなくせなくても、管理できるものに変えて差し上げることはできます。
プールで上を脱ぐこと
手術後にしたいこととして、プールで上を脱ぐこと、そして白い服を着ることを挙げられました。女性化乳房でお越しになる方が先延ばしにしてきたことは、大半がこうして些細で、だからこそより長く心に残っています。
夏服は薄くて胸が出ていると着られる服が大きく制限されます。ですから私は回復が終わった方に、体にぴったり合うシャツを一着あつらえて着てみてくださいとおすすめします。一度も着てみられなかった服を実際に着てみると、女性化乳房という恐れから今や自由になったということを、ご自身で実感されるようになります。
「一日でも早くやればよかった…」
同じ悩みを抱える方へこの方が残された一行です。これはこの方の経験から出た感想であり、手術を受けるかどうかは診療を通じてご自身の状態を確認したうえで判断されるのが正しいです。
汗と圧迫服の話までそのまま書いてくださったこの方の正直な感想のように、私どもも良い面だけを申し上げはしません。気になることは何であれ、ありのままにお答えします。
不便な部分まですべて聞いてから決められても遅くありません。おひとりで検索ばかりせず、お越しになって尋ねていただければと思います。私が知っている限り率直に申し上げ、心からお力になりたいのです。