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夏が来るのが怖い方へ
日が暑くなるほど、診療室がにぎわいます。
服が薄くなる季節、女性化乳房で悩まれる方にとって夏は、一年で最も気の重い時期です。厚い服の後ろに隠れられない季節だからです。
この夏を控えて手術を受けられた、ある方のお話をお伝えします。
苦痛と結果、二つが心配でした

この方が手術前に心配されていたのは二つでした。どれだけ痛いだろうか、そして結果は良いだろうか。
手術を終えたあと、この方はこう書かれました。「苦痛はそれほど痛くはなく、満足感は最上でした。」
痛みの程度と回復の速さは人によって異なるため、この方の場合が皆さんに同じように当てはまるとは申し上げられません。ただ、心配の大きさと実際の経験の大きさが違う場合は思ったより多いのです。
私が診療室で差し上げる説明はこうです。痛みはたいてい2〜3日のうちにかなり和らぎ、その後は大きな痛みを訴えられる方はまれです。より不便に感じられるのは、むしろ圧迫服です。圧迫服は手術後に伸びていた皮膚を胸のほうへぴったり癒着させるために着るものですが、この理由をお伝えすると大半の方が不便さもよく耐えてくださいます。
声一つが与える信頼
病院の第一印象をお尋ねすると、この方は思いがけない答えをくださいました。「室長の柔らかな声が信頼を与えてくださいました。」
手術の腕前や設備の話ではなく、声でした。緊張したまま病院のドアを開ける方には、初めて向き合う人の口調と温度が、その病院のすべてのように感じられます。私どもが最初のカウンセリングの空気を大切に思う理由です。
これからは体を作りたいという目標
手術後に最もしたいことをお尋ねすると、この方は運動で体を作りたいとおっしゃいました。胸のせいで運動を避けていた時間が終わり、これからは運動が目標になったのです。そして時間が経った今も良いというお言葉を伝えてくださいました。
夏に苦しんでいるなら
同じ悩みを抱える方へこの方が残した言葉は、季節と結びついていました。「夏に女性化乳房で苦しんでいるなら、ぜひおすすめします。」
これはこの方の経験であり、手術を受けるかどうかは診療を通じてご自身の状態を確認したうえで判断されなければなりません。ただ、毎年夏が来るたびに同じ悩みを繰り返していらっしゃる方なら、この夏には悩みの方向を変えてみることをおすすめします。隠れる方法ではなく、抜け出す方法を調べる方向へ、です。
夏服は薄くて、胸が出ていると着られる服が大きく制限されます。ですから私は回復が仕上がった方に、体に合うシャツを一着あつらえて着てみてくださいと申し上げます。一度も着てみられなかった服を実際に着てみると、女性化乳房という恐れから本当に自由になったということを、ご自身で実感されるようになります。
夏のたびに同じ悩みを繰り返していらっしゃるなら、おひとりで抱え込まず、一度立ち寄ってお話しされてみればと思います。どの病院もすべての方に完璧ではいられませんが、私どもはお一人おひとりに足りないことがないよう努めています。