Truman Customer Story Column
「傷跡のことでとても悩みましたが」
手術をすると跡が残ります。その事実を隠して説明を始めることはできません。ですから相談では、傷跡の話を欠かさずにします。
今日ご紹介する方が手術前にいちばん心配だったこととして書かれたのも、その話でした。
女性化乳房の手術は、乳輪の下側の境目に沿って切開します。色の違う二つの皮膚が出会う線なので、跡がその境目になじんで目立ちにくくなります。
切開の長さは、取り除くべき組織の量によって変わります。とにかく短く開ければよいというものではありません。視野が確保されないと、残すものと取り除くものの判断を正確にするのが難しくなり、その判断がずれると形の面で問題が生じます。傷跡と形を一緒に考えて決めると理解していただければと思います。

手術直後の跡が最終的な姿ではありません。傷跡は赤みが出る時期を経て少しずつ薄くなり、落ち着くまでには数か月かかります。
体質によっては跡が厚く残る方もいらっしゃいます。ですから結果を断言せず、経過を見ながら必要なケアをご案内します。この方が手術のあとに書いてくださった文章はこうでした。「傷跡のことでとても悩みましたが、ほとんど目立たずうまくいきました」これはこの方の経過であり、人によって異なって現れます。
初めて来院されたときの印象としては、こう書かれました。「親切に説明と相談をしてくださいました」
傷跡を心配して来られた方には、切開の位置と長さ、跡が薄くなる時期まで前もってお伝えします。手術が終わって初めて目にする跡の姿を予想していらっしゃる方とそうでない方とでは、回復期間の体感が違います。
当院の女性化乳房の手術は鎮静で行います。眠られたあとに手術が始まり、30分前後で終わります。結果についての説明は手術を終えたあと回復室でいたします。
手術直後の12時間から48時間は出血のリスクがある期間のため、圧迫着の上から追加の圧迫をして過ごしていただき、翌日に当院で出血の有無を確認したうえで、その圧迫を外します。
手術後にいちばんしたいこととしては、こう書いてくださいました。「ジムに行ってウエイトトレーニングがしたいです」
上半身の運動を再開する時期は、経過を見ながら決めます。それまでは軽いウォーキングや下半身のスクワット程度が可能です。
同じ悩みを抱える方々へは、早くしたほうが気が楽だと思うという言葉を残されました。これはこの方の経験であり、手術をするかどうかは診察で確認されたうえで判断されることです。