Truman Customer Story Column
初めて圧迫着を着けたとき
手術前にする説明の中で、実際に経験してみるまではなかなか実感がわかないのが圧迫着です。今日ご紹介する方が手術中の記憶として書いてくださったのも、手術の場面ではなくこの服でした。
「初めて圧迫着を着けたときの窮屈な感覚など、今後の経過について怖かったのですが、質問したことを詳しく説明してくださったので安心できました」
圧迫着は、組織を取り除いてできた空間に血液や浸出液がたまるのを減らし、皮膚が減った組織に合わせてくっつくように押さえる役割をします。そのため初めて着けると、胸が締めつけられる感じがはっきりあります。窮屈だからといって自己判断で外しておかれると、腫れが長引いたり漿液腫ができる可能性が高まったりします。着用期間や一日に何時間着けるべきかは、取り除いた組織の量や経過によって異なるため、診察のときに調整します。窮屈さ自体はたいてい数日のうちに慣れていきますが、締めつけが痛かったり息苦しかったりするほどであれば、我慢せずにお知らせください。サイズを変えたり、着け方を調整したりする必要がある場合があります。

「それから私は陥没乳頭がひどかったのですが、いつもストレスだったこの部分も解消してくださって、とても良かったです」
女性化乳房と陥没乳頭が一緒にある方がいらっしゃいます。乳腺組織が乳輪の下を押し上げていた場合もあれば、女性化乳房とは関係なく乳頭の下の組織が短くて引っ張っている場合もあります。原因が違えば扱い方も違い、結果も同じではないため、手術前の診察でどちらなのかをまず確認します。女性化乳房の手術だけで陥没も一緒に解決するとは、前もって申し上げません。
女性化乳房の手術は鎮静の状態で行います。患者さんに残るのは、手術室で目を閉じた瞬間と、回復室で目を開けた瞬間だけなので、この方のように記憶に残る場面として手術前後のことを書かれる方が多くいらっしゃいます。
手術前には傷跡と後遺症、費用を合わせて心配されていたそうです。傷跡は通常、乳輪の境目に沿って切開し、時間とともに薄くなっていく経過をたどります。ただし、残る程度は皮膚の体質やケアによって異なります。費用は、診察と検査によって女性化乳房に該当することが確認されれば、健康保険が適用されます。
「これで運動と水泳をもっと堂々とできそうです。ボディプロフィール写真も撮ってみたいです。」
運動を再開する時期は経過によって異なります。圧迫着を着ける期間は軽いウォーキングから始め、上半身を使う運動や水泳は手術部位が落ち着くまで先延ばしにしていただく必要があります。水に入るのは特に、傷が完全にふさがってからです。
悩みを先延ばしにすると時間だけが過ぎていくというお言葉も残してくださいました。これはこの方が経験されたあとの感想であり、女性化乳房は状態によって手術が必要な場合も、見守ってよい場合もあります。圧迫着であれ傷跡であれ陥没乳頭であれ、手術後に経験することになるものは、診察で前もってお尋ねいただけます。